■簡単に出来るDCC改造 


以下に書いてあることを元に行った改造などによっておきた怪我や事故などには一切責任を負いかねます。

今回は、DCCフレンドリー非対応動力ユニットにちょっとした改造で電車型デコーダー(EM13)を載せられる事がわかったので、その方法を紹介したいと思います。
必要なものは、

・(DCCフレンドリー対応ではない)動力車

・29-351 EM13 動力専用デコーダー 約2000円

  ↑このデコーダーは一番安価で、DCCフレンドリーの電車に搭載するデコーダーです。

・薄い銅板

・絶縁テープ

・カッターなどの小道具

・はんだごて一式

です。
クリックすると少し大きな画像になります。個人使用は自由ですが、転載はご相談ください。

今回は165系ムーンライト(赤)の動力を使用しました。至って普通の標準的な動力です。
まず、車体をはずして動力ユニットを分解します。手順を説明すると、まずモーターの集電部を固定している白いプラスチックの部品を取り外します。この部品は最後にまた使用するので保管しておいてください。
次に側面にある座席部品を固定しているプラスチックを4つそれぞれ外します。
その後ユニットを裏返して床下器具を再現しているプラスチックカバーを取りはずします。
そして動力シャフトの近くにある白いプラスチックの座席部品留めを外して座席部品を完全に取り外します。
次に車輪の集電板と接触するの銅版をそれぞれ取り外します。そうすると写真のような状態になるはずです。

次に座席部品のプラスチックを削ります。写真の赤い丸のついた部分を削り取ってください。このプラスチックは大変やわらかいのですぐに削れます。削りすぎに注意してください。削り終わると写真のようになるはずです。

次に、薄い銅板を図の真ん中の銅板のように切って、それぞれ線路からの入力、出力の部分に半田付けをします。一番上に置いてあるのは父親のタバコです。

次に動力ユニットに集電板を取り付けて、座席ユニットを取り付けます。この時、カッターが注している赤い丸で囲まれている部分の線路からの集電板部分を絶縁テープなどで絶縁処理してください。

次にデコーダーを差し込むのですが、半田付けした銅板がなるべく奥まで入るようにしてください。デコーダーの方が銅板より厚いと思うので、これ以上差し込めないなと思う所まで差し込んでください。
そして、モーターからの集電部分がデコーダーのモーターからの集電部分に接触するようにしてください。

最後に、モーターからの集電端子をデコーダーに接触させて、
最初に取り外した白いプラスチック部品で固定して完成です。
なお、モーター側の端子とデコーダーとの接点が甘いと動かない場合がありますので、そのときはデコーダーに半田を盛ってモーター端子と接触するようにしてください。
これでとりあえずおしまいです。この方法で改造すればかなり安価で、しかも簡単にデコーダーを取り付けられますし、デコーダーを取り外して絶縁テープをはがせばアナログ車両としても走行出来るようになります。
ご意見、ご感想などがありましたら、当サイトのお問合せフォームからお願い致します。


詳しい方向けに…

DCCデコーダーの配線は以下のようになっています。

詳しいことは

『DCCで楽しむ鉄道模型』松本典久著、オーム社、2009年7月

をご覧ください

上の図は

『DCCで楽しむ鉄道模型』松本典久著、オーム社、2009年7月、85頁

より転載しました。

 

以下に書いてあることを元に行った改造などによっておきた怪我や事故などには一切責任を負いかねます。